久能山・東照宮に観る「家康」と「おもと」
次ページ 国際交流・韓国

社殿の全景【国宝】(権現造り形式:本殿、石の間、拝殿の三つが連結している。)
 本協会、第5代会長(現・名誉会長)の青木慶祐氏は、地元(静岡市)にある「久能山東照宮」と
 「萬年青」の関わりについての研究をライフワークとしています。
         このページは、会報172号に掲載された記事を抜粋してご紹介します。
萬年青の歴史を見ると、家康公と萬年青にまつわる有名な話として「長嶋(長島)萬年青」の事があります。

家康公の家臣長島長兵衛が、自ら培養した三種の「萬年青」を、家康公に献上すると、深く愛玩せられ、
慶長8年(1603)江戸に幕府を開かれる時に持参されて、この三種に「燕尾(えんび)」「烟草葉(たばこば)」
「東鏡(あづまかがみ)」と名付けたとあります。

萬年青は、その名に背かず深緑の葉の色を常に変えることも無く「色澤萬草に超絶し」人の眼を慰め、
楽しませるに故に、『天福の霊草』」といわれています。

◎久能山東照宮の「萬年青」の彫刻

萬年青の彫刻は、重要文化財である社殿の石の間内に二箇所、拝殿内に二箇所、全体で四箇所の
萬年青彫刻が飾られています。

彫刻されている萬年青は全部黄金覆輪の実付き萬年青です。

家康公は、長寿は勿論のこと、萬年青の実を薬草として大変に珍重されていたことが想像されます。

観光で参拝された皆様に、
家康公と伝統植物萬年青の
ルーツをご理解いただければと
思います。


      複写厳禁 : 
重要文化財に関する記述のため写真の複写は厳禁とします。
「東照宮」とは、かつて、東照大権現として崇められた徳川家康公を祀る神社です。
全国に約600社以上があるといわれますが、特に「久能山東照宮」と「日光東照宮」が有名です。

家康公は、いわゆる日本の戦国時代、あらゆる困難に打ち勝ち、天下統一を果たし、乱世に秩序を与え、
産業を興し、学問を広め、平和と文化の基礎を確立して、近世日本の発展に大きな貢献を残しました。

元和2年(1616)4月17日静岡駿府城内で75歳の長寿(当時の推定平均寿命29歳)で薨去。
遺言によって遺体はその日のうちに久能山に運ばれ埋葬されたといいます。
玉垣腰 松と「おもと」金実 胡錦
ここの彫刻にある萬年青が、長嶋、変葉、大葉、小萬年青ではないか、はたまた、家康公が命名されたと
いわれる「燕尾」、「烟草葉」、「東鏡」のいずれかではないかなどと思うと、限りなく想像は大きくなります。

◎奉納萬年青の地植え

地元おもと愛好家やおもと業者有志が、家康公と萬年青の係わりを深めるために久能山東照宮に萬年青を
奉納して、写真のように地植えをされていました。